小泉徳宏監督作、線は僕を描く

全体的に好きな作品だった. 家族を失った人が疑似的な家族を通して,家族との確執を受け入れていき,さらに作品を作ることことによってけりをつける過程がよかった.主人公の幼馴染っぽい友人が主人公に対して自分が家族だったらいつまでも引きずってほしくないって話すところは,こう言ってくれる人が近くにいて幸せだなと思った. 変に恋愛関係を描かずに終わらせているところも好感を持てた.部屋に練習した作品がたくさん並んでいるところを映して,めちゃくちゃ水墨画に打ち込んでいるところを見せるのはうまい.ただ,その直前のウーロンハイボールを一口ぐらい飲んでつぶれるところは,そこまで弱い人いないだろって感じだった.